登川誠仁の1998年の「HOWLING WOLF」。タイトルは、アメリカのブルーズマン 故ハウリン・ウルフに因んでいる。なんともカッコイイ登川成人の横顔のジャケット写真は奥間聡。
登川誠仁の歌と六線(三線を改造したもの)に伴奏は、照屋林助の歌と三線、太鼓に、曲によってはエレキ・ギターとドラムが付く。
プロデュースは、照屋林助。録音は、林助の「てるりん館」で行われている。
曲間には誠仁と林助の二人のおしゃべりがたっぷり入っている。二人の掛け合いが傑作。
その会話はほとんどがウチナー口(沖縄ことば)なので、僕には聴いているだけではほとんど理解出来ない。ブックレットに波照間栄吉による歌詞〜会話聞き取り/対訳が付いていて助かる。これが無ければ、ほんとお手上げ。
誠仁の傍らには、島酒(泡盛)の瓶とコップ、灰皿。会話の合間にはタバコに火をつけるライターの音も入っている。終始和やかな雰囲気が伝わるおしゃべりが、戦後沖縄の一種の歴史ものがたりになっている。
昨日沖縄では、元海兵隊員による女性殺害事件への抗議と追悼の沖縄県民大会が行われた。
